プラットフォームは、各種製品のベースになるもののことである。このことに即してHRMのプラットフォームを何にするか考えると、HRMの部品すなわち、人材の特定の方法、処遇、人材開発などを載せても、HRMの機能を効率よく発揮できる土台になるものということになる。
競争が厳しい世界では、ビジネスモデルは、変更をせまられるケースがしばしばである。いや、日常茶飯事といってよい。それ故、ビジネスモデルをかえるたびに変更しなければならないようなものをプラットフォームとすることはできない。「変わりにくいもの、変えたくないもの」を選ぶ必要がある。では、変わりにくいもの、変えたくないものとは何か。
ビジネスモデルは日本の場合、現在持っているリソース人材や技術といったものをベースに決定される傾向が強い。よって人材や技術の特徴点は維持される傾向が強い。特に、どういう人を優秀と考えるか、どのようなことを効率的と考えるかといった事柄は長年の経験の積み重ねのなかから生まれたものであり、簡単には変えることは難しいし、それによって競争力を維持してきたのであり、できればかえたくはない。