昨年のRAG(コーヒーブレークvol.44)で触れた変化がHR全体に波及している。例えば、HRのpolicy にagile をあげているかという質問に、ほとんどの企業がyes と答える。Agile とは、プロジェクトやビジネスを実行するプロセスが俊敏なことで、自律性の高いチームがオープンな形式で意思決定をおこなったり、プロトタイプを創り実験、結果が良ければ直ちに全体に適用したりするのが特徴。
従来の方法は、全社の中期計画(5年)に対応する事業部中計を作り、それを実行するプロジェクトを定め、プロジェクトごとのゴール、予算、日程を決めるというように上から下に細部の決定をおろしていくのが普通なためWaterfall Modelと呼ばれるが、これでは時間と手間がかかり過ぎ、変化の速度に対応できないという反省に基づいている。この考え方がHRMに与えている影響は以下。
- 評価;「timelyにおこなう」を原則とする。年一回定期ではなく必要に応じ昇給、昇格を実行。スポットボーナスもあり。上司がコーチングするのではなくon siteで同僚がコーチングも(peer to peer)。評価のfeedback も直ちに。
- 上記を実行するため処遇に関する決定権をチームのリーダーに権限移譲(人員予算の決定県も含む)
- 組織変更も随時。
- HRは、会社の運営をAgileに保つのが仕事。(個人よりはクロスファンクショナルチームに焦点を当てて運営するなど)