2000年以降になると個人が、働く国や地域を選ぶようになる。もともとスポーツ選手や芸術家はそのような選択をしてきたが、これがプロフェッショナルと呼ばれる専門家や、高度な仕事の機会を求める高学歴女性に広がった。日本よりは実力が発揮できるからと、香港やシンガポールを働く場所に選ぶ日本女性は、珍しくなくなった。国も、例えば米国は、ソフトの技術者や医師、看護士の受け入れ枠を拡大した。
多くの場合、人はより高い収入を目指して異動したが、最近ではキャリア形成に役に立つのであれば、給与が日本より安くてもかまわないと言う現象も生まれている。大連(中国)のコールセンターで働く日本人は、給与は安くても生活費も安いので十分やっていけるし、中国語も学習できると考えている。