同様に、企業内教育の費用が会社負担であると、費用に対する関心が低下して、このくらいの値段であれば、この程度の内容という相場観が育たない。そのため、教育プログラムについて、軽自動車の値段で小型車の機能を期待したり中型セダンの機能を要求したりするケースに似かよった事が発生する。これでは、良い教育プログラムは生まれない。良いプログラムを開発するには費用がかかる。良い講師にはそれなりの講師料を払わなければならない。中型セダンは、軽自動車の値段では買えないのだ。
教育の費用と教育内容との関係が分かる人を育てないと、教育プログラムという供給の質が高まらない。教育費用が個人負担でないことが、現行企業内教育の最大の欠点である。