ホーム  
3Dラーニング・アソシエイツ

21世紀型人材マネジメント
 -組織内一人親方に好ましい生態系の創り方-

 
VOL.51  グローバルな競争と人材開発(15)
フェーズ3の課題 IIII グローバル人材開発プログラムの全体像

アウトライン

  これまで述べてきた海外事業の発展段階と人材開発プログラムの関係を、この辺で一覧にしてみよう。プログラムの内容については、コラムVol.45「フェーズ別対応策」(別ウインドウで表示)からの内容を参考にしてもらうこととして、各フェーズで導入すべきプログラムの名称だけ掲げると以下のような構成となる。

 

グローバル化プログラム レベル2 とグローバル経営幹部研修

  「グローバル化プログラム レベル2」の狙いは、フェーズ2後期以降次第にはっきりしてきたグローバル企業としてのあり方を示すビジョンを、各職能分野、地域企業へ落とし込むことと外-外コミュニケーション対策にある。

  グローバル経営幹部研修は、フェーズ4になれば、どうしても必要になる研修。フェーズ4は、自分のビジネス・モデルに基づき、「どこで何をするか」「自分は何をし、ひとには何を頼むか」を判断した結果が、累積しできあがった海外事業、という段階に到達している。事業部ごとに海外事業の発展段階が異なるので、新たに海外に出て行く事業、撤退する事業が混在することになる。この場面で最も重要なことは、先発部門に蓄積されたノウハウや人材を、会社全体として有効に活用するだけでなく、会社の知的資産にすることになってくる。

その一つの例が、フェーズ4のレベルに達した企業の経営をまかせる人材の育成パイプラインの確立である。グローバルな経営幹部育成の為の選抜研修制度とはそのことを意味している。これが可能になるためには、特定の業務責任を持つレベル以上の職位の人は、従来の国別あるいは地域別グレード制を離れ、グローバルに同一なジョブ・グレード制に移行するという仕掛けが出来上がっていることが前提になる。(海外事業の発展段階と必要な処遇制度については、別途、グローバルな競争と処遇制度という項目で本コラムにて説明の予定です)

次回以降、グローバル化プログラム レベル2 及びグローバル経営幹部研修の内容について解説しよう。

 
 

前のコラムへ バックナンバー一覧 次のコラムへ

「21世紀型人材マネジメント―組織内一人親方に好ましい生態系の創り方―」をテーマに、これからも関島康雄のコラムを掲載していきますのでご期待ください。また、このコラムに関するご意見・ご感想もお待ちしております。
※ご意見・ご感想はメールにてお寄せください。メールアドレスは連絡先のページを参照願います。

Copyright since 2006  3DLearningAssociates All Rights Reserved.