グローバル人材についてはいろいろな意見が飛び交っている。一般的には外資系企業で活躍する人、海外勤務経験のあるベテラン、留学経験者などがグローバル人材の典型とみなされ、語学力や異文化コミュニケーション能力、MBA,MOTなどの資格を持つ特別な人が想定されている。しかし、こういう人は特別な人なので、直ぐには育成できそうにない。
育成の手段として、一定の数の人材を海外要員の候補と指定して語学研修やセミナーに参加させたり、既存の社内の教育プログラムをMBA的なものに改訂したりといった努力がおこなわれているが、問題も多い。留学させても転職してしまう、自己主張だけ上手くなる、MBAを重要視した結果がサブプライム問題に端を発する経済危機ではないかなどなど、批判も多い。