一番すっきりしているのは、R(routine)とC(culture)が異なるのだからA(architecture)も別にしてしまおうという方法である。例えば、研究所は探索型、事業部門は活用型とするというのがそれだ。
この方法の問題点は、研究部門が見つけたことが事業部門で活用されないケースがしばしば起こることだ。ゼロックスとパラアルト研究所の事例が有名だが、「分ければ離れる」という組織の原理からすると起こって当然のことである。ルーティンや文化が異なる上に組織まで別建てとなれば、コミュニケーションは一層難しい。従って、すっきりした対応策だが、運用には組織の壁を超える種々な対応策が必要となる。