仕事の仕方を大きく分類すると、プロセスを重視するケースと柔軟性を重視するケースに分かれる。大企業は前者、中小企業は後者が多いと言えるが仕事の内容からいうと、プロセスを重視しないと大きな問題の発生を避けられず、目的の達成が難しいものと、柔軟性を重視しないと問題の解決が難しく目的の達成が困難なものに区分される。
例えば空軍のパイロットや海軍の原子力潜水艦の艦長の仕事を考えてみよう。複雑で精密かつ高価な装置を扱うので、安全に関するプロセスをまもらず不注意で事故を起こした場合、その被害は甚大であり、業務目標の達成が困難である。(アメリカの航空母艦フォレスタルの艦載機のロケット弾が、事故により発射され、大惨事を引き起こしたケースが有名)このため、空軍や海軍では、仕事の仕方はプロセス重視型が好ましい。
海兵隊や陸軍では、戦略的な意図や目標達成の手段は大枠与えられるが、状況により現場が柔軟に判断し創意工夫しなければ、戦闘に勝つことはできないため、実行は現場の指揮官の裁量に任せるケースが多い。柔軟性重視が好ましい仕事のやり方である。