通常、「仕事に余白(リダンダンシー)はつきもの」と考えるので、仕事が人を育てる仕掛けには、この関係性への投資が「一定の量、実行される」と想定されている。ところが、子育て期間中は関係性への投資は少なくなりがちだ。飲み会にも参加しにくいし、「残業はできないので、時間内に仕事を片付けよう」と努力すると、無駄なおしゃべりは避けるからだ。関係性の投資は必要と分かっていても、実行は難しいのが現実である。では、どうするか。自分に都合のよい日時が設定できるので、幹事を引き受けるという手もある。しかし対策として一番良いのはポストに就くことである。
多すぎると批判の多いいろいろな会議、打ち合わせ、歓送迎会、これらは全てポストを中心に運営される。開催日時を決める際、主任・課長や部長の日程が優先される。よってポストに就くと関係性に投資する機会が増えるのだ。会合という場を使って相手を知ったり、自分の考え方を説明したりすることができる。よって仕事もしやすくなり能力も向上する。やはりポストにはチャレンジした方が良いのだ。