ビジネスを取り巻く問題に複雑性の高いものが増えたので、生き残りの条件は、how to make, what to make から how to change に変化した。それによって、リーダーの役割が変わったように、チームワークのあり方も変わらざるを得ない。チームワークとは、「一人では作れない変化をつくるために必要なもので、メンバーの力を足した以上の成果を出すことが、目標。」という原則は、変化しないが、成果は、環境変化に対応するために「従来のやり方を大きく変更するのもの」にならざるをえない。
複雑の高い問題に織組むためには沢山の専門家の協力が必要であるが、専門家それぞれの考え方や、問題へのアプローチの仕方は、いろいろである。そのため、まず、問題解決の大まかなプロセスについて意見の一致を得なければ取り組みはスタートできない。例えば、チームの目指す目標を、「上位の目標、それを達成するために必要な下位の目標」というように、階層的に把握し、その上で、目標をチームのメンバーの間で共有化し、役割が分担を決め、どのあたりで相互の進捗状況を報告しあうか、等についてである。そして、立ち上げ期、混乱期、などを経て、次第にチームは機能し始める。チームワークは活動を通じて出来上がるもの、という意味がこれである。