常設の組織も、チームも「組織」である。組織の最大の課題は、「利用されるかどうか」である。創った方が便利だから創ったのに、利用されなければ、便利さは生かされない。例えば、会計課と庶務課を分けたのに給与に関する仕事をどちらがやるか決まっていなければ、利用できない。各人別給与額の決定は庶務課の人事担当が行うとし、各人の銀行口座への振込は会計課の担当が行う等、業務の振り分けが利用してもらうために必要となる。
一方、チームの場合、活動の結果が、課題解決に実際に使われなければ、チームを創って検討した意味が無い。だが、使われないケースもしばしばある。解決案が複雑で、手数がかかるとか、特定の部署のみに負担がかかるとかの理由で、現場で棚上げされてしまうような場合だ。